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人文地理学の発展はITと地方創生の発展?

◆なぜ、今「人文地理学」が地方創生に必要か

「地方創生」という言葉は、私たちの生活の様々な場面で聞かれるようになりました。しかし、本当にその言葉が示す理想が実現している地域は、まだ少ないと感じています。

大学で経済学を学びつつ、最近では「人文地理学」という分野にも深く関心を持っています。この学問は、人や文化と、地理的な環境がどう影響し合って、それぞれの場所の個性を作り出しているかを解き明かすものです。

この学びを通じて、私は一つの問いに突き当たりました。「なぜ、多くの地方創生プロジェクトは、成功しているように見えても、本質的な課題を解決できていないのだろうか?」

その答えは、単なる経済的な視点だけでは捉えきれない、その土地の「物語」にあるのではないか、と考えるようになりました。

 

◆広告だけでは伝えきれない「場所」の魅力

現代のマーケティングは、いかに効率よく情報を届け、購買へと繋げるかに焦点が置かれがちです。しかし、地方の魅力を伝える上で、この方法は時に限界を迎えます。

どんなに素晴らしい特産品や観光地でも、消費者にとっては「どこかで見たことがある」ものになりかねません。インターネットが普及した今、**「替えが利かない場所」**に人を惹きつけるためには、その場所が持つ唯一無二の物語を語る必要があります。

これはまさに、人文地理学が追求する領域です。

地域,地方創生

◆新しい視点で地方の可能性を切り拓く

私は、この分野の学びを日々深めている段階です。だからこそ、既存のセオリーや成功事例に囚われず、人文地理学という新しい視点から、地方創生の可能性を切り拓きたいと考えています。

  • 「風土と暮らし」の紐解き: その土地の気候や歴史が、なぜ今の暮らしや文化を作り出したのか。その深層を理解することで、地域の個性を引き出します。

  • 「ストーリーの再構築」: 人々の日常に隠された、地域固有の物語を掘り起こし、マーケティングの力で再構築します。

これまでの地方創生は、商品やサービスをいかに「売るか」に集中しすぎていたかもしれません。しかし、私が探求したいのは、その地域を「好き」になってもらう、つまり「ファン」を育てることです。

このアプローチは、従来の枠組みを超えた挑戦となりますが、ここにこそ、地方創生を真に成功させる鍵があるのではないかと強く確信しています。

現在の日本は都市に人が集中してしまっていますが、これは、小さな国で多くの人口を持つ国であるはずの日本の大きな問題であると考えるため、これらを解消するための方法を、人文地理学も交えて、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

 

興味を持ってくださった方は是非、コメントやチャットをいただけると幸いです。